今回も、たぶん明日誰かに話したくなる!?『生物に関する小ネタ雑学』5選をご紹介。
もし周りに知らない人がいたら、ぜひ得意げに語ってあげてほしい(笑)
サンゴ礁は海藻(植物)ではなく「動物」!?
南国の海と言えば、欠かせないのが彩り豊かな「サンゴ礁」であろう。
サンゴは漢字では、”珊瑚”と書く。
海底に生えているようにじっとしているのでサンゴは、
海藻の仲間(植物)
だと思っている方々もいるかと思うが、それは誤り。
実際は、
刺胞動物門 花虫綱(イソギンチャクも含まれる)
に属する、つまり「植物」ではなく「動物」なのである。
石灰質の硬い骨格を有し、海中のプランクトンを捕食するのがサンゴの特徴だ。
イチゴの「ヘタを落としてから水で洗う」のはNG!?
みんな大好きな果実の1つと言えば、真っ赤な“イチゴ”であろう。
バラ科の多年草である。
酸味と甘味のバランスの良さ、そして香りの良さが特徴。
そんなイチゴを食べる前に誰しも、サッと水洗いをするかと思う。
その際、ヘタをちぎり取ったり、ナイフで切り取ったりしてから水洗いしている人もいるのではないだろうか?
実は、それはNGな洗い方。
ヘタを取った部分から、
◆水に溶け出した農薬が、中に侵入する可能性
◆ぜひ摂りたいビタミンCが、外に溶け出してしまうという可能性
◆水自体が、中に侵入し水っぽくなってしまう可能性
などが考えられるからだ。
したがって、同じ食べるならばヘタを取る前に洗うのが正解なのだ。
「ウサギは寂しいと死ぬ」は嘘!?
昔からよく耳にする、
“ウサギは寂しいと死んじゃう”
というフレーズがあるが、これは全くもって誤った情報。
ウサギが「寂しい」「孤独」というのが原因で死に至ることはまずない。
ウサギに限らずであろうが、飼い主が外出している間に病気や世話の怠りで“突然死”することがあり、そこからこのような誤情報が広まったのではないかと言われている。
また、90年代日本の当時人気だった某ドラマにおいて、「ウサギは寂しいと死ぬ」という意味のセリフがあり、それが世間に影響を及ぼしたのではないかという説もある。
二ホンウナギの「長年の”謎”」が明らかに!?
土用の丑の日にやはり食べたいのは、“ウナギ”の蒲焼きだ。
特に、国産・天然ものは超高級品。
余談だが筆者は、以前ウナギ釣りに仲間数人と協力して挑み、一晩で最大72cmを含む”計7匹”を釣り上げたのが密かな自慢である(笑)
この二ホンウナギ、どこで繁殖(産卵)し日本の河川に戻ってくるのか?実は長年にわたって謎に包まれていた。
しかし、2006年2月にとある研究チームが、
『グアム島やマリアナ諸島の西側沖付近で産卵している』
ということをついに突き止めたのである!
これは控えめに言っても“世紀の大発見”だ。
つまり、天然ものの二ホンウナギさんらは海外から長い年月をかけて遠路遥々、日本までやって来るのである。
また、料理人は高い技術を持ってウナギをさばく、何度もタレを重ね塗りながらじっくり炭火で焼くといった”手間暇”をかけて絶品の蒲焼きを作り上げるのだ。
これらのことから、“非常に高価”であるのも容易に頷けることだろう。
ヒト以外に「生理(月経)」がある哺乳類は、一部の霊長類・ネズミ・コウモリだけ!?
ヒト【女性】の生理(月経)とは、
排卵(一般的に約1ヵ月周期で訪れる)したものの、
着床すなわち妊娠に至らなかった場合に、
古い子宮内膜が剥がれ、出血するという現象
であるが実はこの生理、我々ヒト以外では、
一部の霊長類・ネズミ・コウモリだけに起こる、哺乳類全体で見ると”特殊な現象”
なのである。
ほとんどの動物に生理がないのは、生理による出血により、天敵に居場所を知らせてしまうことを防ぐ為だと言われている。
イヌにおいて”生理がある”という表現をされることがあるが、ヒトのそれとは意味合いが異なる。
これは、発情期に突入したメスのイヌの陰部が充血により腫れあがり、出血するという現象(通称“ヒート”と呼ばれる現象)なのだ。
だから、イヌにはヒトと同様の生理は起こらない。
ちなみにネコやウサギは「交尾排卵動物」と呼ばれ、交尾の刺激により排卵が起こるというシステムを持っていて、ほぼほぼ確実に妊娠に至るので、無論 生理は無い。
【明日誰かに話したくなる!?生物小ネタ雑学集② 終】