ふと、「この生き物とあの生き物ってどう違うんだろう?」と思うことって月1くらいの割合でありますよね?
あれ?無い?(笑)
まぁ、勢いだけで【生物の違いシリーズ】①を決行します!
次の生物の違いを説明しなさい。
①ヤモリとイモリ
②チョウ(蝶)とガ(蛾)
③イルカとシャチとクジラ
④細菌とウイルス
もはや、「そんなのどっちでもいいよッ!」とか「どれも同じだよッ!」という声が聞こえてきそうだが、、、
知りたい!と思っている1割くらいの読者の為に(笑)答え合わせ!
①ヤモリとイモリは「分類が全く異なる」
このサイト内でも何度か触れているが、
ヤモリは『ハ虫類』であり、夏の夜、ガラス窓や網戸に張り付いているのはお馴染み。
イモリは『両生類』であり、日本ではアカハライモリが有名で、水田や小川に棲息している。
他にも紹介したい多くの違いがあるのだが、やはり一番の違いは「変態するかどうか」であろう。
ヤモリは陸上で一生を過ごすが、イモリはカエルと同じく生涯で幼生(おたまじゃくし)→成体(手足が生え、陸上へ)という変化を経る。
※ちなみに、ヤモリは「家守(家を守る)」、イモリは「井守(井戸を守る)」と漢字で書く。
②チョウ(蝶)とガ(蛾)は「明確な違いは無い」
チョウもガも同じ『昆虫』の仲間である。実はこの二匹に「大きな違いは無い」というのが通説だ。
「チョウは鮮やかな体色、ガは地味な体色」
「チョウは羽を閉じて止まり、ガは羽を広げて止まる」
「チョウは昼間活動し、ガは夜行性」
などという考え方があるが、いずれも必ずしも当てはまるというわけではない。
鮮やかな体色のガもいれば、羽を広げて止まったり、夜行性だったりするチョウもいるのだ。
③イルカとシャチとクジラにも「明確な違いは無い」
3種類とも海棲ホ乳類であるこれらは、実は「体長(大きさ)だけで区別」されている。
体長が5m以下くらいの小さいものをイルカ、5~9mくらいまでのイルカよりワンサイズ大きいのがシャチ、それより更に大きいものがクジラと言われる。
しかしながら、この体長での区分についても様々な数字が挙げられており、専門家の中でも色々な意見(体長以外の違いなど)が飛び交っているようだ。
この結論確定には、まだまだ時間がかかりそうだ。
④細菌とウイルスは第一に「生物と非生物という圧倒的な違いがある」
細菌は「生物」に該当し、ウイルスは「非生物」と考えることができる。
そもそも「生物」の定義は、『細胞を自己複製できること(自分で細胞を増やせること)』である。
納豆菌や乳酸菌など「人間の生活の中で役立つ」ものと食中毒を引き起こす大腸菌のように「ヒトに悪影響を与える」ものがある『細菌』は、
細胞と遺伝子を持ち、自ら増殖することができる「生物」と言える。
その反面、インフルエンザウイルスやノロウイルスでお馴染みの『ウイルス』は、
DNAやRNAといった遺伝子は持つのだが、構造としての細胞を持たず、他の細胞に寄生し増殖していく(自身のみでは増殖できない)「非生物」と言えるのだ。
医学の側面でも、打倒細菌!の「抗菌薬」はあれど、「ウイルス自体を滅する薬」は一般的に存在しないという違いがある。
さて、いかがだっただろうか。
生物分野に限らず、普段は意識しないような『違い』を調べたり考えてみたりすることは、意外と興味深いものだ。
例えば、筆者の好物でもあるが、「唐揚げ」「竜田揚げ」「フライドチキン」の違いとか(笑)
【生物の違いシリーズ】パート②も検討中。
乞うご期待!
【生物の違いシリーズ】パート②も是非ご一読ください。