「ポリプテルス」は「生きている化石」と呼ばれ、気が遠くなるような遥か昔、約4億年前の古生代デボン紀に誕生した。
ドラゴンのようなギザギザの背ビレを持ち、ウナギのような細長い体を持つ、びっくりデザインの淡水魚。
幾つかの種類が存在するのだが、その中でもエンドリケリーは、野生下では全長70cmにもなる大型タイプである。日本の熱帯魚ショップでも購入可能。
飼育下では、思わず、
「ザ・ワールド!!」
と叫びたくなる程、時が止まったように底砂の上で、アホ面のまま、地味な体色でじっとしているので、
可愛らしくひらひら泳ぐグッピーや色彩鮮やかな海水魚のような一般的な観賞魚としての要素は、皆無である。
その反面、時折、突然何かを思い出したように、踊り泳ぐ。
と批判じみたことを並べつつも、筆者は十数年前、ポリプテルスの種類を何匹か飼育していた経歴を持つ。
当時高校生だった筆者は、夜中になると暗い部屋の中で独り、ライトの点いた水槽のガラス面に顔を近付ける。
そして、微動だにしない彼らを、こちらも微動だにせずじっと観察する。
その時間こそ一番の幸せだった。
、、、そう、この頃から既に筆者の変態的趣向は芽を出し始めていたのである。
分類 | |
界 | 動物界 Animalia |
門 | 脊索動物門 Chordata |
亜門 | 脊椎動物亜門 Vertebrata |
網 | 条鰭綱 Actinopterygii |
亜網 | 分岐鰭亜綱 Cladistia |
目 | ポリプテルス目 Polypteriformes |
科 | ポリプテルス科 Polypteridae |
属 | ポリプテルス属 Polypterus |
種 | ポリプテルス・エンドリケリー P. endlicheri endlicheri |
学名
Polypterus endlicheri endlicheri (Heckel, 1847) |
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英名
Saddled bichir |